yomei.jp事実整理シリーズ 最終更新:2024年6月20日
事実整理ドキュメント

「余命三年時事日記」とは何だったのか
羽賀芳和の正体と犯行の全容

裁判記録・登記情報・報道資料・内部告発に基づく事実の整理。ウィキペディアやマスメディアによる誤情報を是正するために公開します。

被害者数(推計)960人以上
確定判決総額2億4,261万円
関連書籍6冊(全て青林堂刊)
活動期間2012年〜2021年(羽賀死亡まで)
Chapter 01

羽賀芳和(はがよしかず)の正体

「余命三年時事日記」の主催者は、自らを「愛国者」「情報将校」と称していたが、実態は元タクシー運転手の羽賀芳和(昭和21年6月4日生まれ)であることが、裁判記録・登記情報・内部告発によって確認されている。

羽賀芳和 ── 基本情報(公開記録・裁判記録に基づく)

確認済み
本名
羽賀芳和(はがよしかず)
生年月日
昭和21年(1946年)6月4日生まれ
ブログ上のペンネーム
「余命」「余命爺」「かずくん」
主な職歴
個人タクシー運転手、タクシー労働組合委員長(共産党系)、パチンコ店員
代表を務めた法人
株式会社生きがいクラブ(代表取締役)、一般社団法人やまと(実質支配)
個人タクシー資格
第1593号(平成28年7月28日 譲渡)
UR都市機構との訴訟
平成31年(ワ)6379 ── 家賃滞納(584,264円)で提訴される
死亡情報
2021年5月12日、静岡県沼津市で死亡(小倉秀夫弁護士による戸籍謄本・裁判記録で確認済)

羽賀は自身の過去(タクシー運転手、労働組合委員長)を一切ブログ上で公表せず、「元自衛官」「情報将校」を匂わせる虚偽のプロフィールを読者に信じさせていた。側近だった人物による内部告発で「彼は詐欺師だった」と断定されている。

重要:羽賀はタクシー運転手労働組合委員長時代に共産党系の活動をしており、後にブログで「反共愛国」を標榜したことは、内部矛盾として指摘されている。
Chapter 02

「余命三年時事日記」ブログの変遷

ブログは複数回にわたって運営者が交代し、内容の方向性も変化した。「余命三年」というタイトルは当初から使われていたが、懲戒請求扇動という違法行為に至るのは後年の展開である。

初代
2012年〜 So-netブログ時代
ブログ開設「余命3年時事日記」(初代:羽賀芳和)
So-netにて「kt-yh6494」のユーザー名で開設。当初は政治評論系ブログ。ユーザー名の「ky」は「かずくん=芳和(よしかず)」の逆読みと推測される。
So-netブログ
2代目
中期 ── 書籍化推進期(二代目:羽賀芳和)
青林堂との連携・書籍シリーズ刊行へ
引き続き羽賀芳和が運営。出版社・青林堂との接点が生まれ、「余命三年時事日記」シリーズ全6冊の刊行が始まる。読者層が急拡大し、ブログの影響力が増大した。
書籍化読者急増
3代目
〜2018年 ── 懲戒請求扇動期(三代目:羽賀芳和)
弁護士への大量懲戒請求を煽動 ── 被害が拡大
羽賀芳和が「反日弁護士への懲戒請求」を読者に呼びかける。第6次・第7次懲戒請求では虚偽の事実を根拠とし、最終的に961通の懲戒請求が送付された。各地で弁護士から反訴・損害賠償請求が提起される。
懲戒請求扇動虚偽告訴罪教唆
4代目
2018年〜 ── 後継者期(「ななこ」=笠間里絵)
羽賀の活動が縮小し「ななこ秘書」が前面に
羽賀の健康悪化等により「ななこ」と呼ばれる笠間里絵が実権を握り始める。スラップ訴訟(江頭節子弁護士が代理人)を乱発するが、全件敗訴。笠間里絵・笠間矢絵・笠間公子の3人が被告となった事件は複数の弁護士から訴えられ、地裁→高裁→最高裁すべてで敗訴が確定している。
スラップ訴訟全件敗訴確定
終結
2023年〜 ── 事実上の終結
羽賀死亡の情報、裁判はほぼ終結
羽賀芳和の死亡が伝えられ(当サイト確認中)、ブログ更新も事実上停止。裁判は2024年現在ほぼ終結。被告となった読者たちへの判決確定が続いている。
活動終結
📚 青林堂刊行 書籍一覧(6冊)
第1〜6弾
「余命三年時事日記」シリーズ 全6冊(青林堂刊)
出版社は書籍の法的問題を認識しながら刊行を続けたとして、被害者から批判を受けている。
内容の問題点
虚偽の法律解釈・事実無根の「反日弁護士」レッテル・煽動的な懲戒請求呼びかけ。裁判で虚偽性が認定されている。
Chapter 03

関係者ネットワーク

余命プロジェクトの人的・法人的構造
羽賀芳和(余命)
ブログ主・実質的主宰者
法的代理人 江頭節子 弁護士
スラップ訴訟の代理人
全件敗訴
実質後継・秘書 笠間里絵(ななこ)
笠間矢絵・笠間公子
最高裁まで全敗
出版社 青林堂
6冊刊行
二代目運営者との接点
関連法人 一般社団法人やまと
訴訟の器・書籍販売
戸田市登記
関連法人 株式会社生きがいクラブ
羽賀が代表取締役
登記で身元確認済み
名義貸し被害者 鈴木金三・上村直
金銭で名義のみ借用
運営実態なし・羽賀に悪用
🏢 「一般社団法人やまと」の実態
登記住所
〒335-0021 埼玉県戸田市大字新曽1417 オーベルジュ戸田202号室
登記変更
平成30年9月(板橋区高島平から移転)
実質的機能
書籍販売(余命ダイレクト)・訴訟の受け皿・寄付金の受け取り窓口。読者から集めた資金の管理。
名義貸し被害者
鈴木金三・上村直は一般社団法人やまとの運営に一切関与していない。羽賀芳和が自身の存在を隠蔽するために金銭で名義を借りた被害者であり、法人運営の実態は羽賀および笠間里絵が握っていた。
LAZAK訴訟(東阪)
東京訴訟:一般社団法人やまとのみを被告→2024年10月23日 東京高裁で和解成立。大阪訴訟:一般社団法人やまと・鈴木金三・上村直を被告→2025年11月20日 大阪地裁(堀部亮一裁判長)で和解成立。ただし鈴木・上村は名義貸しのみで運営実態なし。実質的責任者は笠間里絵であり、今後は笠間里絵を被告とする訴訟が求められる。
(出典:民主法律協会 2026年1月 報告)
Chapter 04

ブログ・書籍の主張と裁判で認定された事実

「余命三年時事日記」は数多くの虚偽・誇張を読者に信じさせた。以下は主要な主張と、裁判所が認定した事実の対比である。

✗ ブログ・書籍の主張(虚偽)
✓ 裁判で認定された事実
弁護士たちは「反日活動」をしており、懲戒処分が相当である
懲戒請求に正当な理由はなく、弁護士の名誉を傷つける不法行為であると認定。全国で賠償命令が相次いだ(判決総額2.4億円)。
法律上、懲戒請求は誰でも自由に送れる「正当な権利行使」である
虚偽の事実に基づく懲戒請求は不法行為(民法709条)に該当。「自由に送れる」という説明は著しく誤っており、裁判所が一貫してこれを否定した。
余命ブログ主は「元情報将校」「国家機密に通じた愛国者」
実態は元個人タクシー運転手・タクシー労働組合委員長(共産党系)の羽賀芳和。軍歴・情報機関との関係は一切確認されていない。
靖国奉納・訴訟費用として集めた寄付金は適切に使用された
内部告発および裁判記録により、寄付金の多くが運営費・タクシー代(月30万円)等に流用されたことが判明。靖国奉納の実態は不明。
NHK・毎日放送などマスコミの余命批判報道は「偏向・捏造」
NHKクローズアップ現代・MBS「映像'18」等の報道内容は、裁判で認定された事実と概ね一致しており、報道の正確性は裁判記録によって裏付けられている。
訴訟は「弁護士側のスラップ(嫌がらせ)訴訟」である
余命側が提起したスラップ訴訟(江頭節子弁護士代理)こそが恫喝目的と裁判所に認定され、全件敗訴。被害弁護士側の訴訟は正当な権利行使と認められた。
Chapter 05

羽賀芳和の行為と法的評価

⚖️ 問題行為と法的根拠(yomei.jp内部告発資料より整理)
虚偽告訴罪教唆
弁護士懲戒請求(第6・7次)、検察への告発(第6・7次)において、虚偽の事実に基づく告発を読者に煽動(刑法172条・61条)
詐欺罪(疑い)
「靖国奉納」「960人の会」「香典」名目での金銭収集。実際の使途が不明または流用された疑い(刑法246条)
業務上横領罪(疑い)
一般社団法人やまとの資金を私的流用した疑い(刑法253条)
偽計業務妨害
弁護士会宛懲戒請求による業務妨害(刑法233条)
民事上の不法行為
確定判決:被告245件・判決総額2億4,261万円。読者960人以上が被害を受けた共同不法行為の教唆者として責任が問われている。
注意:上記の刑事罰の疑いについては、捜査・起訴には至っていない事項を含みます。民事上の損害については判決が確定しています。
Chapter 06

マスメディアの報道と問題のある記述

NHK・MBSは余命問題を報道したが、一部の報道・ウィキペディア記述には事実と異なる点または不正確な点が含まれている。

📺 正確だった報道
NHK クローズアップ現代+
2018年10月29日放送。懲戒請求の不当性・裁判の経緯を報道。裁判記録と概ね一致。
MBS 映像'18
2018年12月17日放送。「バッシング〜その発信源の背後に何が〜」。羽賀の電話インタビューを収録(32分37秒)。
琉球新報
連載「沖縄フェイクを追う ネットに潜む闇」(13〜15回)。ブログによるヘイト増幅の構造を詳細に報道。
⚠️ 問題のある記述(ウィキペディア等)
ブログ主の職歴
「情報将校」等の経歴が訂正されずに流通している記述がある。正確には元タクシー運転手・労働組合委員長。
被害規模の過小評価
確定判決総額2.4億円・被害者960人以上という規模が正確に反映されていない記述が存在する。
法人の実態
「一般社団法人やまと」の資金流用疑惑・名義貸し問題が記載されていない。
Chapter 07

余命問題 全体年表

2012
2012年
「余命3年時事日記」So-netにて開設
初代・羽賀芳和がブログを開設。当初は政治評論系の内容。
ブログ開設
2015
2015年頃
青林堂から書籍シリーズ刊行開始
「余命三年時事日記」書籍が刊行され始め、読者が急増。初代から三代目まで一貫して羽賀芳和が運営した。
書籍刊行
2017
2017年
弁護士への大量懲戒請求を扇動開始
「反日弁護士を懲戒請求せよ」という呼びかけが始まる。入管サーバーへの不正アクセス煽動なども行われた。
懲戒請求扇動
2018
2018年〜
弁護士が反訴・損害賠償請求訴訟を提起
佐々木亮・北周士・金竜介・嶋崎量ら弁護士が各地で訴訟を提起。同年末、NHK・MBSが報道。司法記者クラブで記者会見(平成30年12月25日)。
反訴提起NHK・MBS報道
2019
2019年
余命側が多数の訴訟を取り下げ/スラップ訴訟も提起
余命側が7億円訴訟等を次々と取り下げ。一方でせんたく(小野誠)等への逆訴訟(江頭節子弁護士代理)を提起するが、全件敗訴へ。
大量取り下げスラップ訴訟
2021
2021年
判決ラッシュ──被告読者への賠償命令が相次ぐ
142件の判決が確定。被告側支払い総額2億4,261万円。懲戒請求を送った読者(選定当事者)への判決が続々と確定。
判決ラッシュ2.4億円確定
2023
2023年
羽賀芳和 死亡(確認済)/事実上の終結
2021年5月12日、静岡県沼津市で死亡。小倉秀夫弁護士が戸籍謄本および裁判記録により確認済。ブログ更新停止。笠間里絵らへの最高裁判決も確定。余命プロジェクトは事実上崩壊。
事実上終結
Chapter 08

出典・参照資料一覧

1
裁判記録(東京地裁・横浜地裁他)── 判決額一覧・期日記録 当サイト掲載のExcelデータ(余命被告189件_原告23件裁判期日一覧-20240620)。245件・2億4,261万円の判決を収録。
2
法人登記情報 ── 株式会社生きがいクラブ、一般社団法人やまと 法務局の登記事項証明書。代表取締役・羽賀芳和の身元を確認。
3
NHK クローズアップ現代+「弁護士に大量懲戒請求 異例の裁判で賠償命令」 2018年10月29日放送。NHK公式サイト
4
MBS 映像'18「バッシング〜その発信源の背後に何が〜」 2018年12月17日放送。羽賀芳和の肉声インタビュー(32分37秒)を収録。
5
琉球新報 連載「沖縄フェイクを追う ネットに潜む闇」13〜15回 ヘイトの増幅シリーズ。弁護士懲戒請求961通の構造を詳細に報道。
6
yomei.jp 内部告発資料(当サイト掲載) 側近による内部告発・証拠書類・訴状・取り下げ書等。yomei.jp
7
週刊プレイボーイ「弁護士への"不当懲戒請求"13万件を扇動した黒幕」 2018年6月12日掲載。余命三年の正体と構造を解説。
8
司法記者クラブ記者会見(平成30年12月25日) 原告弁護士:佐々木亮、北周士 / 代理人:嶋﨑量、田畑淳、倉重公太郎
情報提供のお願い:記載内容に誤りや補足すべき事実がある場合は、yomei.direct@gmail.com までご連絡ください。裁判記録・証拠書類の提供も歓迎します。
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